医者が教える!生理痛になったら迷わず婦人科へいくべき理由
「不必要な内診は避ける」が最近の基本!
つらい生理痛は「月経困難症」という病気です。そして、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が潜んでいる可能性もあり、生理痛がつらいときは「婦人科」へ行くことをおすすめされてます。適切な治療薬を処方するためにも婦人科への受診が一番適切なのです。
しかし、女性の多くは婦人科へ行きたくても、婦人科への不安感などが邪魔して避けがちなのが現状なのです。
とくに思春期の女性は、婦人科へ行くことに大きな拒否感を持っていることがあります。それは、婦人科の医師も、思春期の女性が受診に対する抵抗感や恐怖感があることを認識しています。そこで、最近では「思春期の女性に対する不必要な内診は避けよう」という啓発を進めています。「問診」や腹部からの「超音波検査」、必要に応じて磁気で体の中を検査する「MRI検査」(下図参照)だけで診断することも可能ですので、あまり不安がらず受診しましょう。
「痛み止め」は素直に飲むべきです。
生理痛があっても、痛み止め(鎮痛薬)をのまない女性も多いんです。率直に申し上げると、生理痛には痛み止めをのんだほうが絶対に得なんです。まず当たり前ですが、痛みを抑えられるので勉強や運動もできるんなど、時間を有効に使うことができます。しかしかなり誤解し、薬の副作用を心配して飲まない女性がも多くおりますが、基本的に「月経期間中」だけの使用に関しては全く心配はありません。
痛み止めが効かないという人は、薬が合っていない可能性もあります。それと使うタイミングも重要です。たとえば痛みが強くなってからでは、痛み止め効果は弱くなるので、痛みの初期症状で薬を飲むのが大事といえます。
逆に「飲み過ぎもよくない」と考える人もいますが、薬に慣れて効かなくなるということはありません。「以前は効いていたのに最近では効かなくなった」という場合は、背景にある病気(子宮内膜症・子宮筋腫など)が進行している可能性もあるので、必ず婦人科で診てもらうことを優先されたほうがよいでしょう。
・自身のケアで生理痛は軽減できる
つらい生理痛は自身のケアでも痛みを軽減することができますので試していただきたいです。
市販の使い捨てカイロなどでお腹や腰部分を温めると温熱作用で血液循環がよくなり痛みが楽になります。よって、おなかに限らず「足湯」や「半身浴」などで下半身の血液循環を改善することも生理痛に効果的です。血液循環という意味では「軽い運動」も骨盤内の血流を改善する効果があるのでおすすめです。
みなさんいかがでしたでしょうか?この内容は、聖路加国際病院 副院長の百枝幹雄氏の解説を参考にさせていただきましたので是非お試しいただきたいと思います!
■記事に関わる専門家
百枝 幹雄(ももえだ・みきお)
聖路加国際病院 副院長
子宮内膜症や不妊の治療
1984年 東京大学医学部卒業
2019年12月現在の情報です。
■NHK健康チャンネル
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1123.html
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